「秘密。」 ダヴィンチ編集部

なんとなく目に留まったのと、軽い気持ちで読めそうだったので購入。
一つの出来事をそれに関わる二人の視点から描いた12偏の短編集。一人の視点からの出来事の描写はたかだか4ページ程度であるにも関わらず、情景が鮮明に浮かぶ。長い文章で細かい説明をすればいいというのではなく、ほんの少しの描写によってこうまで変わるものかと感嘆した。
個人的に気に入った作品は”三浦しをん”氏のもの。短いながらも凝縮された、充実した短編集だった。