「ハミザベス」 栗田有起

以前読んだアンソロジーの中の作品がよかったので、文庫を購入。
文体はやはりあっさりしていて、さわやかさが好印象。ハミザベスでは、死んだと思っていた父親が本当に死んだという連絡を突然受け、さらに遺産としてマンションを譲り受けた娘を描いた物語。
豆姉妹はよく似た姉妹なんだが、姉が突然SMクラブで働きだし、様々な身の回りの変化に戸惑いながらも受け入れていく高校生の妹を描いた物語。
どちらもちょっと突飛な話ではあるのだが、それも至極あっさり描かれている。それほど長くもないし移動時間に読むとちょうどいいかも。