夏のロケット

一気読み。下手すると徹夜して読んでしまいそうだったのを堪えつつ読んだ。高校時代天文部ロケット班なるグループでモデルロケット(と言っても黒色燃料などを用いたかなり本格的なもの)を飛ばして遊んでいた5人が,大学を経て社会人となり,30半ば(と予想される)という年齢になってもう一度ロケットを飛ばそうと,東京湾無人島に集まる。
今ではロケットは国家的プロジェクトでしか飛ばせないような節があるが,この物語でロケットを実際に作るのは小さな町工場や刀鍛冶であり,ほぼ全ての作業は手作業である。このロケットが一人の人間を乗せて本当に大気圏を突破する。ここには間違いなく「夢」がある。自分は時間と金があったら一体何をするのだろうか。
まいど一号がんばれ