「容疑者χの献身」 東野圭吾

見事としか言いようがない。
元亭主を殺害した女性とその娘を、同じアパートに住む隣人の数学者、石神が緻密な計算に基づいたトリックにより守ろうとする。
警察の執拗な尋問にも女性と娘は自信を持ってアリバイを語ることができる。それに対し、ほんの些細な仕草によってそのトリックを解き明かす物理学者の湯川。
ラスト2ページで絶句。寝る直前に読んでしまったが、寝付けなくなってしまった。