2005 SENDAI 光のページェント


12月30日と31日の夜に2005年最後の撮影にでかけた。
今年(既に去年になったが)で光のページェントも見納め。2005年は20回記念ということで100万個のイルミネーションが点灯。確かにこれまでの年よりは豆電球の数が多かったように感じられるが、正確にカウントもしてないし、これまでの年の記憶も曖昧であるため真偽は不明(偽にする必要も感じられないので真と判断)。
コンパクトデジカメでクロスフィルタを使う場合は実際の焦点距離(35mm換算ではない)が短いため、金網入りのガラスを通したように写ってしまうケースがあることを学んだ。これはもうレンズとフィルタを密着させるか(コンバージョンレンズアダプタの加工が必要になる。)、そもそも焦点距離の長いカメラを用いるかしないと対処はできない。また、場合によってはパーシャルクロスフィルタを用いないと拡散が激しくて派手になり過ぎる。それでも、うまく撮れたものもあり、2005年の集大成としては満足。
その中から一枚。「雪浴」

「コイノカオリ」 アンソロジー

女性作家のアンソロジー
LOVERS, Friendsに続き読んでみた。あまり聞いたことのない作家が多かったのだが、栗田有起の「なきっつらにハニー」がよかった。設定は非常にドロドロしていそうなのだが、それを感じさせない軽い(表現が難しいが)タッチの文章により、読んでいる間も後も爽やか。今度は長編を読んでみたい。

「ダウン・ツ・ヘブン」 森博嗣

スカイ・クロラから続く戦闘機乗り、草薙水素シリーズ3作目。相変わらず飛行シーンの文章の紡ぎ方が最高。下手な映像をみるよりよほどよい。
今作では、草薙水素が基地を離れ、都会にやってくる。そこで目にするものは自分に対する企業の姿勢。不老不死(正確には死ぬけど)とされるキルドレであり、かつエースパイロットである草薙に対して、企業はマスコットキャラクターのようなものを期待する。対して、草薙はとにかく空を舞っていたい。
しかしながら、絶対的な権力の前にはどうにもならない。相変わらずの生と死にまつわる話も登場するが、全編に感じられる透明感がやはり心地よい。
残り2冊登場するようなので、楽しみ。

「容疑者χの献身」 東野圭吾

見事としか言いようがない。
元亭主を殺害した女性とその娘を、同じアパートに住む隣人の数学者、石神が緻密な計算に基づいたトリックにより守ろうとする。
警察の執拗な尋問にも女性と娘は自信を持ってアリバイを語ることができる。それに対し、ほんの些細な仕草によってそのトリックを解き明かす物理学者の湯川。
ラスト2ページで絶句。寝る直前に読んでしまったが、寝付けなくなってしまった。

迎春

あけましておめでとうございます。

去年の最後に予備審査も無事終えることができ、今年はいよいよ卒業、就職。9年間住んだ仙台を離れることになる。”住めば都”とは本当によく言ったもので、仙台を初めて訪れた際にはまさか9年もいることになるとは考えもしなかったし、単純に”でかい街だなぁ、その割りに東京ほど汚くないなぁ”くらいにしか考えていなかった。今は、正直なところ住み慣れたこの街を離れることになるのが残念でならない。

新年から後ろ向きなことを言っていても仕方ないが、今年はまた新入生に戻り気分をリセットしてがんばっていこう。

2005年を振り返って

いよいよ今年も終わり。とか言いながら、これを書いているのは既に2006年1月2日なので、遅いことこの上ないけど、気にせずまとめてみる。

去年は研究やらIT関連やらと色々なことに対してアンテナが立っていた気がするのだが、今年はちょっと鈍感になった気がする。

[研究関連]

全体的な動きはまったく把握できていないが、今年の最大のイベントはスパコンの入れ替えがあったことか。
システム入れ替えに起因して様々なことを学ぶ機会となった。入れ替えた後は、最近のスパコンの性能というものを思い知ると同時にIntelコンパイラの性能、CPUの特徴等で悩むところもあった。これからの時代はおそらくItanium一色になっていくと予想されるから、自分をシステムに適合させていかねばならないと強く感じた年だった。

[IT関連]

IT関連ではないけれども、色々な”安全”が尽く崩れ去った印象が強い。JR西の脱線事故JALの各種トラブルに始まり、証券取引所のシステムがダウンする。さらにはマルウェアを搭載したCDなんてものまで発売されて、いったい何をどのように信用すべきか、非常に悩ましい。
結局のところ、自らが様々な知識を蓄えて、予想できる限りの予防線を張り巡らせる以外に手段はないのか?

[プライベート]

写真に興味を持って、デジカメを買い換えた。仙台で過ごす最後の一年だからと、春の桜に始まり、仙台周辺の各地に出かけ、できる限りメモリ(フィルムではない(笑))に収めた。こうやって写真を撮るようになったことで、日常の非常に細かな出来事にも目が向くようになった気がする。それぞれの季節に咲く花を気にするようになり、太陽の動きを気にして行動し、今この一瞬に自分が存在する奇跡に感謝するようになった。(いい、悪いを議論しているわけではない)来年も似たような時期に似たような景色を見るかもしれないが、それは今年とは違う。気候も変化するし、統計学的にまったく同じになる可能性は自分の一生の中では0%と言い切って差し支えない。とすると、自分が”見たい”と感じた瞬間に、その対象物の前にいる自分は正に奇跡といえる。そんなことを感じた一年だった。

次に、多くの出会いと別れがあった。同僚の転職、自分の就職など。この点に限れば、”激動の1年”と言ってもいいくらい(笑)。と同時に、周囲の人の温かさを強く感じ、また自らの弱さを痛感した一年でもあった。

2006年は、これまでよりも人に優しくできる人間になりたい。

スターウォーズ3 シスの復讐

話題の作品をようやく見た。はっきり言ってしまうと結末がわかっているので、ドキドキ感はまるでないのだけど、なるほどー。こう繋がりますか。という感じ。
そうは言ってもなぁ。あんな簡単にコロリといくのか!?という強引な感じは否めない。映像はさすが。この後の時代を描いた作品のエピソード4,5,6の方が明らかに装備のスペックは低いと思えてしまう。
集大成として、楽しめる部分はあるので、よかったかな。