Books

「姑獲鳥の夏」 京極夏彦

京極夏彦の作品は初めて読んだ。今まで読んできたものと比べると,非常に異質。時代は昭和中期。 憑物筋の曰くがついた病院において,妊娠後20ヶ月経ても未だ出産の気配のない院長の娘,失踪したその娘の旦那,さらにそれを心配した姉。 解決するのは古本屋…

「変身」 東野圭吾

強盗に頭を拳銃で撃ちぬかれた主人公が脳移植手術により生還。しかし,その主人公の性格は,次第にドナーと思われる人間のものへと「変身」していく。というのが大まかなストーリー。 命題は一つ。「果たして個人を決定付けているのは何なのか?」であったと…

「ICO」 宮部みゆき

ゲームをした作者が本を出すというオファーを出版社に投げてできた作品。自分はPS2を持ってないのでゲームはやっていないが,懐かしい感じがした。生贄として「霧の城」に連れてこられた少年。城に囚われた美しい姫。霧の城の全てを支配する魔女。騎士の姿を…

「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎

仙台で起こる(主に)5人の周りで発生する5つのストーリーが複雑に絡み合うミステリー。リストラされた中年男性,不倫中のサッカー選手と心理カウンセラ,父親が自殺したという過去を持つ青年,泥棒,成金。全く関係ないはずの人間が,作者の巧妙なストーリ…

「ICO」 宮部みゆき

8月頃発売?なのかな。結構新しいものだが,たまたま行ったブックオフで発見。明日からの出張の共にと購入。友人から借りたラッシュライフを今日読み終えて,明日から読めそうかな。

「探偵伯爵と僕」 森博嗣

ある少年の夏休みの出来事。探偵伯爵と出会い,友人が行方不明になったという事件解決に挑む。 腰痛を忘れて一気に読めた。自分もそうだが,子供の頃は大人のやることが不思議だった。色んな矛盾が矛盾として捉えられた筈なのに,なぜ今はそれができないのだ…

「クロスファイア」 宮部みゆき

前半は一気に読めてしまった。が,後半がなんとなくダラダラとしか読めず。。(腰痛でうつ伏せが辛いというのもある)ようやく読了。単なるSFとして読んでも良いが,もうちょっと色んなことを考えられる作品。きっと最後の数ページに書かれていることを言い…

白夜行,R.P.G読了

どちらも楽しめた。白夜行はものすごく緻密な戦略に基づいて様々な人物が絡んでくるところがあの長い小説を全く飽きさせなかった。ストーリーとしてはコミックスの「モンスター」浦沢 直樹を思い出した。 R.P.G.は最初はどういう絡みでストーリーが進むのか…

「白夜行」 東野圭吾,「R.P.G.」 宮部みゆき

頻繁に出かけるショッピングモールの近所にブックオフが新たにオープン。友人から探していた白夜行が100円とのことを聞きつけ行ってみるも売り切れ。ハードカバーのコーナーを除いてみたら新品同様のものがあったので,思い切って購入。東野圭吾の作品は「秘…