Weighted Compact Nonlinear Scheme

遂にというか,当方でもコンパクトスキームを用いて空間精度を上げる試みを始めた。理由はハイブリッドモデルを用いた乱流計算を行うため。先日Spalart-Allmarasを構築し,DESも可能となったのだが,MILESを用いて乱流計算するときには,スキーム固有の数値粘性がサブグリッドスケールの散逸を担うため,3次精度程度では散逸が大きすぎてサブグリッドスケールでの渦粘性係数が過大評価されてしまう。しかしながら,単純に精度を上げてしまうと,気液二相の流れに適用した段階で計算ができなくなるという問題があるため,WENOのアイデアとコンパクトスキームのアイデアを融合させたWCNSというスキームを導入してみた。
構築に時間がかかるかと思っていたんだが,思いのほかあっけなく完成し,5次精度しかも数値振動なしという計算手法ができあがった。
さて,これを使って,乱流計算とキャビテーション計算をやり直してみると,結果が変わるのだろうか。。。。