「The S.O.U.P」 川端祐人

ネット社会の独立を図るクラッカー集団「エッグ」とそれを阻止するべく立ち上がる元ゲームプログラマ、現ハッカーの話。
オフラインの人間が操作するオンラインRPG上のキャラクターがワームのように世界中のマシンを巡り、世界は大混乱に。
ネットワーク用語が多々出てくるが、きちんと説明されているのでコンピュータ用語自体に拒絶症状を起こさなければ楽しく読める。
マトリクスとどちらが先なのかはわからないが、似たようなものを感じる。
VR(Virtual Reality)と現実の境は?
我々が存在している(と信じている)この世界が、ネットワーク上の世界でないという証拠はどこに?
結局この手の話はその疑問に行き着くわけだが、その解釈がそれぞれあって、そこが楽しい。